新有馬フレンズHP&BLOG

こちらのHPは新WebSiteへ移行しました。
下の画像「有馬フレンズ公式WebSite」または「少年野球「晴耕雨読」BLOG」をクリックして下さい。
どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m

有馬フレンズ公式WebSite

少年野球「晴耕雨読」BLOG

☆有馬フレンズ チームプロフィール ☆

当チームは、昭和55年有馬地区で結成され、今年で創部32年目を迎える軟式少年野球チームです。毎週土・日曜など有馬小と西有馬小の校庭を中心に元気いっぱい練習していますが、お父さんお母さん達も子どもに負けないくらい一緒に野球を楽しんでいます。子どもをサポートする大人同士のチームワークもバッチリです。
活動内容は上記練習のほか、宮前区の各種大会(年間5~7)や他の大会に参加しています。また野球以外には、夏合宿やボーリング大会などのレクリエーションなども盛んに行っており、子どもたちの交流も楽しそうです。
「百聞(文)は一見にしかず」
親子はもちろんのこと本人だけでもOK、是非一度グランドへ遊びに来てみませんか。いつでも歓迎します。(練習や試合の時間・場所などご確認の上お越しください。)
過去の主な成績
★川崎市および宮前区各種大会において、優勝・準優勝多数
★マクドナルド杯神奈川県大会:優勝 
★全日本学童神奈川県大会:準優勝
★関東団地野球リーグ:優勝     
★川崎北シニア藤峯杯:優勝
※所属 宮前区少年野球連盟 
※チームは小学校の活動とは関係ありません

2011年9月29日木曜日

タッチアップ

※「晴耕雨読」から転載
タッチアップの話。
Wikiより引用。(http://ja.wikipedia.org/wiki/タッグアップ)
打者が飛球(フェアボールファウルボールを問わない)を打ち、この飛球が野手により捕球された場合、走者はリタッチを行う必要がある[2]。一旦リタッチを果たした後は次塁への進塁を試みることができる。飛球の方向や距離、走者の走力や相手の守備力といった条件が揃えば、この捕球後の再離塁によって次塁に到達できる。
離塁した走者は次塁へ達する前に触球されるとアウトになるので、極力早くスタートできるよう、塁(ベースバッグ)を陸上競技短距離走のスターティングブロックに見立てて、これに足を掛け、同時に野手の捕球が自身の視野に入るような体勢をとる。離塁の際には捕球より先に上体のみを動かし、その勢いを利用してスタートを切ることがセオリーとなっている。(※米国ではタッグアップ)

野球関係者ならば当たり前のタッチアップの意味も、こうやってツマビラカに改めて文章化されちゃうと、フムフムなるほどと思ってしまう。
話はそれるけれど、走者が3塁からタッチアップで本塁を踏んで得点した場合、打者に記録上「犠打」がつくのは人類創世記以来の常識だけれど、2塁からのタッチアップで3塁へ進塁させたケースには犠打はつかないのである。これはたぶん、前者は「俺は自分を犠牲にしてまで得点に絡んだんだかんな!」というので「犠打」。しかし後者の場合は単に走者を進塁させただけで、自分はアウト。本来ならば安打で進塁させ自分も生きることが理想とされるので「犠打」の栄誉に浴することは出来ないというのが筆者の解釈である。
話は更にそれるけれど、この犠打を打たれた投手は単なる「失点」か或いは「自責点」になっちゃうのか。外野フライで打ち取っているのにもかかわらず「自責点」になるんである。なぜか。この場面は極力得点を与えてはならないので、三振かゴロに仕留めるのが投手の責任だからだ。だからたとえ外野フライでアウトカウントを稼いでも、失点は投手の責任となるわけだ。いやはや、ピッチャーというのは大変なポジションである。

さて、やっと24日の高津ドジャース杯ブログである。同じ宮前のチーム向丘サンダース戦。昔フレンズで筆者が言った名作ダジャレを想い出す。
「ねえねえ、サンダースって選手が36人もいるって知ってた?」
「えっ、そうなんですか」
「サンダースだけに3ダース...な〜んちって」

結果から言えばとうとう負けちまった。10:4。
ここでは先に書いたタッチアップが二つあったお話。
1回表フレンズの攻撃。Teruが三遊間を破る安打で先制点を挙げると、二つの盗塁で3塁へ到達。4番打者Taguchiがレフトへの犠飛を放ち、Teruがタッチアップから本塁を陥れ2点目。幸先のいいスタートではあった。(写真左上)

5回表。ナンダカンダで神田の古本屋。またしてもTeruが3塁へ。3番Otoがライトフライ。なんとまたしてもTeruがタッチアップ。少年野球で一試合で同じ選手がタッチアップというのはかなり珍しいのではないだろうか。
タイミングは誰がどう見てもセーフだった。(写真右上)
しかし審判のコールは「アウトッ!」
試合後審判の方と談笑の機会。審判いわく、完全にセーフだったけれど、スライディングした足が本塁ベースに届いてなかったとのこと。Teruはあと0.5秒遅くスライディングしていればセーフだったかもしれない。こういうことってあるものだ。しかしTeruには果敢な走塁と打点1でBP賞をあげよう。

試合後夕方久しぶりにベーランで締めた。Otsuboさんがタイムも計りつつ。
いよいよ週末は10月に突入。12月は先生(師)が走るまわるほど忙しいというのは、弥生時代からの我が国の常識であるけれど、10月は生徒が走りまわる忙しさなんである。走れ!子どもたち!
次回ブログはQueensの携帯待ち受け画面の話。

2011年9月26日月曜日

来年の胎動

※「晴耕雨読」から転載。

仕事が死ぬほど忙しいのは、死ぬほど嬉しいことだけれど、3連休が2周連続つづけばブログネタもそれなりに堆積しちゃって、パソコンのデスクトップにいくつものフォルダが並ぶ今日この頃なんである。前回のQueensBBQ大会の話は、先週18日日曜のこと。ブログアップしたのは水曜深夜。
更にこの時期は年末に向けてスコアの集計が頭を悩ます。今から2速から3速へシフトしていき10月にはトップスピードで走らないと、11月には2,3日徹夜を覚悟しなきゃいけない。しかもその他に野球関連でやることがいっぱいなんである。

そんなわけで、今日のブログは先週の19日火曜の練習試合にやっと追いついた。新チーム体制(5年生以下)での鷺沼ヤングホークス戦。
そんな季節になってきた。来年を見据える胎動が聞こえる時季。6年生にとってはちょっぴり哀愁ただよい始める時でもある。
相手はAチーム予備軍としてすでに試合経験豊富、今年はジュニアの部での優勝も果たしている強豪。対するこちらは試合経験もほとんどない、三遊間やタッチアップやホースアウトなどの野球用語を理解してないのは言うに及ばず、攻守交代の時にヘルメをかぶったまま守備位置に走るような下級生が多いのだから、スコア結果は試合前から火を見るよりも明らかなんであった。にしても、ちょっと白タオルを投げたくなるような点差ではあったけれど。ふう〜。

ヤングさんもベテラン審判員Katsuさん指導のもと、新人研修を兼ねたお父さん主審でプレイボール。昔からヤングは父スタッフの層が厚い。羨ましい限り。

うちは少ない人数の中、来年の投手候補を試験的に3人をリレーさせる。I.Takumi、Kouta、Sueki。野球の守備オーダーはまず投手を誰にするか?で始まるが、次に捕手は誰が出来るか?になりそこで様々な葛藤が生まれる。Aは肩が強いけれど捕球がイマイチとか、Bは体は小さいが声でチームを引っ張れるキャラを持っているだとか....。監督指導陣の悩みどころである。

ちょっと一服。カメレオンのようなカラスであった。

この試合はスコアラーをサブのI.Mitsuyo女史に全面お任せ。筆者は広報班カメラマンに徹したおかげでいろんな角度からカメラを構えた。中でもスライディングとタッチプレーの写真は撮っていて楽しいものである。本人たちは真剣勝負だけれどね(^^)

2011年9月20日火曜日

おもいっきり走れ、打て!

※「晴耕雨読」から転載なんである。

世の中一般的には3連休であった。野球もイベントも盛りだくさん。自営業の筆者は半日仕事、そのあと試合へ行きスコアラーをやったりの日々。この週末もまた3連休だけど、仕事がガッツリ。どんだけ図面を描かなきゃいけないかと言うと、ミルフィーユの薄皮を一枚一枚ピンセットではがして食べるがごとくなんである。
土曜日も朝からA,B2試合のスコアラー。
午後家に帰りMacをジャ〜ンと起ち上げる。
図面修正依頼のメールがド〜ンと来ている。
なかなかこのブログを書いてる余裕がなくて、ネタは溜まる一方。一週間に3冊読むのが限度なのに、一週間に10冊本を買ってしまう北上次郎(文芸評論家)のようだ。
でもって、今日は順番に土曜の多摩川での練習試合をば...。
昨年対戦した橋場ジャガースさん。多摩川のグランドを提供してくれてAチームと来年の新チームの2試合を敢行。新チームでは5年生以下になるため、今までサードを守っていたInoueがピッチャーに。センターのKoutaがキャッチャーで。かつての英国首相鉄の女と呼ばれたのはサッチャーだ。
この一年練習は積んできたものの、Bチーム結成までには至らず、従ってほとんど試合経験がない子が多い。まずはなるべく多くの子に守備と打席に立たせることだ。試合独特の緊張感を少しでも多くの子に感じてもらい、思い切り走って思い切りスイングすることだ。他のマンモスチームではB1+B2チームがあったり、Cチームまであるところもあるわけで、そんな子たちがAになればすでに試合慣れしており、何よりも野球を知っている。この時期でとっくに1歩リードされてるどころか、うちよりも10歩も20歩も先を行ってるわけで。うちは全てがこれからなんである。小さい子はインフィールドフライやタッチアップやホースアウトの理論を理解するよりも、まずは「思いっきり!」
今年Bを無理してでも作ろうという気運が盛り上がったこともあったけれど、いかんせんAの運営だけで精一杯。設営・審判・車出しなどの父協力が足りないとまでは言わないまでも、決して十分とは言えない。マネージャーや事務局や配車係が陰で思いっきり苦労しているんである。みんなオトナだから顔には出さないけれどね。

試合はBが3:6で負け。BPは2塁打のTakuto&単打のYuusuke。
次のAの試合は先週の多摩川でのドジャース杯11:10で勝ったのに反して、今日は真逆の最終回4点差を返されて10:11でサヨナラ負け。またしても5本の本塁打が飛び出したが、相手のランニングホームラン4本に対してうちの1本は文句無しの、多摩川を超えて東京世田谷区へ今まさに届かんとス、というくらいの2ランホームラン。そのNabeにBP賞をあげよう。

さてさて、次の日曜はQueensのBBQ大会。
Kasahara代表にお招きにあずかったんである。順番なのでこの話はまた後日。
そこで配った特製Queensステッカーの一部拡大写真だけUPしちゃおうってか。
このブログをアップしようとしたとたんに、Qのお母さんからメール、チーマネからフレンズの今週末予定案のメール、娘の夫から電話とメール、
いやはや皆さん、夜更かしさんですなあ。
ん?
オメエが一番夜更かしだろうって?
ハイ...。(^^)

2011年9月12日月曜日

母は楽しい洗濯

※「晴耕雨読」から転載です。

高津クラブドジャース杯。毎年この時期参加している大会である。試合会場は多摩川河川敷、諏訪第二球場。近くの河原ではニコタマ名物BBQ大会の群れ。駐車場がすし詰め状態パンパンである。満車表示の看板を尻目に監督号と筆者のTaguchi号は、近隣のコインパークへ。Satoh監督、子どもらと談笑しながら駐車場からトコトコ歩き土手へと上がった。
ふむむ?...なんか違うぞ。かの有名な都内最後の大規模再開発と言われるプロジェクトのひとつ、二子玉川サンライズの超高層超高級マンション棟。去年ここの小さなショップの仕事をしたことがある。確か3棟建ったと思うが、えっ!?1棟消えてしまっているじゃあありませんか!?去年このブログで多摩川に松井ゴジラを登場させたので、ヤツの仕業か?

偶然四角い物体の死角に隠れて視覚トリックが形成されたんである。
こういう日常のオモシロフシギ大好きな筆者なんである(^^)

試合会場のグランドの隣りは川崎北リトルシニアのホームグランド。
近年うちの卒業生が多数お世話になっているシニアである。その通称「川北」の試合が開催されていた。正式なユニフォームを着てないから練習試合かなと思いきや、母たちがマイクでウグイス嬢(?)のアナウンスをしてたりして。(※母たちを「嬢」と表現して良いかどうかは筆者の文章責任の範疇を超えているのであしからず。)ヘルメには高校野球のステッカーやオールジャパンのシール。先週違うチームに訊いたところによると、例の大雨台風で河川氾濫、グランドは冠水したとのこと。そのせいかいつもより内野の土部分がいつもよりすり鉢状に陥没状態になってるみたいだ。この境目に打球がバウンドしたら異常なイレギュラーバウンドになるだろうな...。

2回戦対戦相手は「下小田中第一武蔵野球部」というフレンズ対戦史上最も漢字の画数の多いチームである。これだけでも侮れないわけで。試合後の円陣で相手へエールを送る際に「フレフレ、しもおだなかっ!」にするか「フレフレ、だいいちむさしっ!」にするか、早速悩んでしまった。しかし少なくとも「フレフレ、しもおだなかだいいちむさしやきゅうぶっ、フレフレ、しもおだなかだいいちむさしやきゅうぶっ...」だけはあり得ないなと得心した筆者ではある。

前置きが長くなるのは最近のこの小ブログの悪いところ。
本題にイク前にすでに体力消耗しちゃうから、初志貫徹出来ずに後半はサックリアッサリ、イッてしまうのである。(※「題」を「番」に読み替えればニンマリ心当たりのある諸兄も多いのでは?...良い子のみんなと良妻賢母を自認の方はこの文章、頬を赤らめながら読み飛ばすようにお願いします)

試合の総括は11:10の勝ち。失点も多いけれどナイスゲームと言っても過言ではないだろう。この時季ではあるし。
全国の河川敷球場の常で本塁打が出やすいのは仕方ない。条件はお互い同じであるし。この試合ナント両チーム合わせて5本のホームランが記録された。本塁打の価値が下がるけれど、記録は記録。
3失点ビハインドの1回裏、うちの攻撃。先頭打者の副将Teruがいきなり3塁線を強襲安打のランニングホームラン。すかさず監督に相談「今の打撃どーする?3塁手失策か、あるいはもし安打にするならイコール本塁打になっちゃうけど」
「...3塁手触ってないから...安打でホームランにしちゃいましょう」
代表はじめ監督、コーチ皆の最近のTeruへの「眠れる獅子」を起こしたくて仕方がない思いが本塁打の記録となった。
その彼、3回の二死走者3塁の場面で初回グレーゾーンのホームラン記録を完璧に払拭するツーランホームランを放った。今度は文句なしの左中間オーバー。1試合で同選手の2本塁打もたぶんフレンズ史上初かな。


1-6-3のTeru,Oto,OnoのゲッツーWプレーあり、優位で迎えた最終回11:7の場面、先頭打者がヒットで出塁するも、3塁線ファウルフライをI.Takumiがダッシュ、ギリでダイビングキャッチなど、随所に好守も見られナイスゲーム。後日泥だらけの息子のユニフォームを洗う母たちは、きっといつになく楽しい洗濯になるはずだ。
ベストプレイヤーはTeru、Oto、Inoueの3選手。待てよ、Taguchiの3打数3安打、全て右中間の全く同じ地点へ放った打撃も素晴らしかった。車中Taguchi母が息子に「見逃し三振だけは勘弁してよっ!」との言葉を跳ね返す活躍。結果年末のアメ横の大盤振る舞いよろしく、4名も選出。

試合終了後、円陣を組み主将のNabeが笑顔で訊いてきた。
「Tコーチ、相手チーム名はなんて言えばいいっすか?」
「おお、うむむ、...シモオダナカで!」
一拍置いて...
「フレフレ、しもおだ⌘⁂♥♨☀◒あ〜!」
「フレフレ、しも♤※♬〠♣㎡≅あ〜!」
「フレフレ、しĂΦ㈱ⓥ〓☃♨〒〜〜....」
試合内容とは真逆にカミカミのグダグダで終わったエール交換であった。

2011年9月5日月曜日

ヒロミがヒーロー

※「晴耕雨読」から1日遅れで転載。

先日「甲子園の魔物」についてここで書いた。反面「天使の微笑み」の存在もあることも。今日のブログは我がチームに天使がパタパタ舞い降りて来たお話なんである。

年間50試合前後やっていると相手チームのとんでもない子ども、いや選手に出くわすことがある。そのほとんどが大柄で主将で4番でエースなんてえのが常。オロナミンCのCMに出て来る巨人軍選手のような。今日のドジャース杯初戦の相手にもいた。井田みすぎ子ども会のI君である。エースで4番、そのピッチングフォームはほぼ文句のつけようがない。スピード・コントロール共に中学生クラス。試合前の様子やシートノックを観察すれば、自チームと比較して戦力の優劣がおおよそつかめるというもの。打撃力は未知数でも守備を見ればその輪郭くらいは掴める。守備が下手でも打撃は抜群なんていうチームはまずあり得ない。逆に言えば個々の守備がしっかりしていれば、打力もそれなりのものを持っていると想像出来るわけで。スコアラーとしての今日の予感は「うちと五分五分かまたは、うちが僅かに上か?勝つには相手投手を少ないチャンスでクリンナップが打てるかどうか」というもの。相手には失礼だけれど、バッテリーの存在が大きいチームという印象だった。

会場の西有馬小学校ドームには台風の余韻が残るどんよりした雲の流れ。ドームなのに空模様は関係ないじゃん、というツッコミはこの際毅然と無視しちゃう。
1回表井田Mの攻撃=Otoのピッチングはまずまず。1奪三振を含み三者凡退。
1回裏有馬Fの攻撃=3番Nabeが死球で出塁するもやはりスピードについていけずうちも凡退を喫す。
2回表井田M=先頭打者、4番でエースのI君が右打席に立つ。威風堂々、構えにも隙がない。好きなだけ引っ張るタイプなのだろうとの予測から、思わずFのレフト守備位置を確認する間もなく、1ボール1ストライクからの3球目。快音を残して白球は暗雲を一直線に切り裂き、5万の大観衆の待つ2階席うしろのオロナミンCの看板直撃弾の大飛球。文句なしのホームランである。せめてソロで良かったと胸をなでおろす。1:0先制された。
2回裏有馬F=5番Otoが内野安打で出塁。続く6番Hiromiの四球、盗塁、三振、Koutaのスクイズバントが決まり1:1の同点に追いつく。Hiromiは三本間に挟まれタッチアウトでチェンジ。
4回裏F=3番Nabeが2打席連続死球で出塁、盗塁×2で1アウト3塁。ファーストゴロで一塁を踏む間にNabeが本塁を突き逆転に成功。1:2とする。

これは中々いい試合になってきた。緊迫感漂うベンチの空気の中でスコアラーを務めるのは快感なんである。クールに戦況を見ながら、また子どもらの表情を観察しながら助言をしたり、檄を飛ばしたり...。
ピリピリした空気の中でグランドの視野の片隅にHiromiのママがのしのしやって来たのを確認。そうかHiromiの母は今日はお茶当番だったはず。ベンチの後ろの母軍団の中に納まり、一層の賑やかさを増す。

5回表井田M=このところのOtoの悪いクセが再発、極端なサイドスローによる制球難病が出て来た。四死球が遠因で2点を入れられノーヒットで逆転に甘んじる。スコアは3:2。ベンチの空気は再度霧に包まれる。そんな時...。
ベンチにいると後ろの声が全く耳に入らない時と、逆にスコ〜ンと聞こえる時とがある。愛すべきキャラのOnoママ、Hiromiの母の声が聞こえてきた...。
「アタシさあ〜、今朝久々にスズメを見ちゃってさ〜...」
確かに最近あんまりスズメを見かけることがなくなったなあ〜、なんて思いつつも、おっといけねえ試合はどんどん進む。

5回裏F=3:2のビハインドからなんとか相手エラーでもぎ取った1点が入り、3:3の同点に持ち込む。5回終了時点で時計を確認(フランクミュラーではない)。次の表裏で時間切れなはず。相手打線は6番からの下位打線。その裏うちはクリンナップ3番からだ。勝機はFにあり。

6回表井田M=Otoが踏ん張りなんとか4人で無失点でチェンジ。3:3同点のまま最終回裏のFの攻撃へ...。
6回裏F=ここまで内野安打1本に抑え込まれていたFの主将先頭打者Nabeのバットが火を噴いた。鮮やかなセンターオーバーの二塁打で無死2塁。暴投で3塁進塁を果たす。続く4番Taguchiは投前ゴロ。Nabeは性格的な果敢さが裏目に出て、また前回の得点スタイルの成功が頭にあったのか本塁へ突進。冷静に判断した投手I君は迷わず一塁ではなく本塁へ送球、捕手によりタッチアウト!あああ〜サヨナラのチャンスだったのに...。続くOtoはファーストゴロで二死走者3塁.....。3:3の同点の場面。

魔物はNabeの走塁に目覚めたようだった。魔物はNabeに一瞬だけ三塁スタートを早めたけれども、おそらく魔物も昨晩飲み過ぎたのだろう、すぐに興味をなくしどこかへ消えた。替わりにパタパタと舞い降りてきたのが暢気な天使である。同点で迎えた最終回ツーアウト3塁で普段おとなしい目立たないHiromiに天使がニンマリ微笑んだのである。三遊間を鋭く抜けるクリーンヒット!!逆転サヨナラゲームであった。
私はスコアブックを片手に万歳のジャンプ。すぐに後ろのHiromi母と握手。一瞬思いっきりハグしようかと思ったけれど、筆者、彼女に抱きしめ返されたら腰痛が悪化することが頭をよぎりやむなく断念。
3年生から入部の彼。今年一年でぐんと伸びた、最終学年のHiromi。
彼が一塁手になりどれだけ内野手の悪送球をすくいあげて走者アウトにし、チームを陰で支えたかしれない。もちろんその逆もあった。捕れる球もとれずなんて。でもこんな普段目立たない子が6年最後に劇的なヒーローになってくれたことが何よりも嬉しい。誰がなんと言おうともだ。
筆者がコーチとしてスコアラーとして、少年野球にかかわっている大きな理由のひとつは、こんな子の一瞬の笑顔を見たいからに他ならない。

2011年9月3日土曜日

九者九様...でも。

※「晴耕雨読」から転載...。

昨晩のブログで「明日は雨だろう」と思って寝て、あにはからんや翌朝晴れていたりしたらガッカリきちゃう的なことを書いたら、今朝目を覚ました時は本当に焦ったわけで、風は若干強かったものの、ベッドの中の耳に届く、外を走る車の走行音に「ビチャビチャ」的な水分を含んだ音質を検出することはなく、ましてや大型台風の名に恥じぬような、大暴風雨の咆哮する声が聞こえる気配は微塵(みじん)もなく、やおら目覚ましを手にとり目視すれば、長針と短針の指し示す数字の意味を理解するまでしばらく時間を要し、確かに午前五時にセットしたはずだが、と思った瞬間「やっべ!!!」と言うのと同時にガバリと跳ね起きるのと同時にトイレ洗面歯磨きを終えるのと同時に着替えと身支度とアイスコーヒーを飲み、更にこの期に及んで往生際悪く煙草を一本吸いつつ、普段は乗らないバイクにまたがりグランドへ急行してみれば、まだ打撃練習の球音を確認し出発には間に合ったと安堵のため息をもらした途端にNishimura副事務局長からの直電あり、天候不順のため試合開始時間を極力早めたいとの要請、急な雨で洗濯物を部屋に取り込むようにバタバタと子どもたちを車に詰め込んで、ターボエンジン全開一路第一公園ドームへ乗り込むやいなや、いざ試合が始まり手元のフランクミュラーじゃない、携帯時計を開いてみれば朝の8時12分......とここまでブログを書いて句読点の「。」を使用せず「、」だけでどこまで書けるかを久々に挑戦してみたけれど、さすがに息切れしてきて今日はこのへんで勘弁してやるかと思っている筆者ですが、皆さんは今日一日いかがお過ごしですか?

秋季大会決勝トーナメント戦、対野川レッドパワーズ。古豪の名にふさわしく宮前で一番古い歴史を持ち、昔からとにかく打ちまくる「強打」のチームである。
相手投手の素晴らしいピッチングもさることながら、うちが打つべき人が打てなくて、四死球で相手を助け、小さな失策の山を積み上げて...つまりは悪いときの典型的負けパターンで、結果は完敗。宮前連盟主催の公式戦は9月3日で早々と幕引きとなった。

写真その1は三塁側ベンチから見た「ランナーコーチ・三塁手・遊撃手・二塁塁審・中堅手」の惑星直列的偶然のショット。試合集合前の整列は緊張で顔がこわばり(?)、試合終了後の円陣では心なしか皆うなだれて元気がない。惨敗を喫し晴れがましい笑顔でいられるわけもないのは当然だけれど。

写真その2。いつもスコアを付けながらのベンチでの撮影なので、如何せんアングルが同じになってしまうことしきり。たまには守備のシーンも撮りたいのだけれどスコアと両立させるのは神業なんである。被写体が動くのを撮るのはスコアブックを放棄することと同義、職場放棄である。勢い固定された打者の写真くらいしか撮れないのだ。それもだいぶマンネリ化してきたわけで、思いついたのがこれ。打者がベンチのサインを確認する姿特集である。相手投手に「ちょっと待っておくれよ、今サインを見てんだから、このスキに投球したらいかんぜよ」的に片手を軽く挙げこっちを見るわけだが、昔の野球少年たちは誰もこんな仕草はしなかったように思うけれど、どうだろうか...。
よーく見ると十人十色じゃない、九者九様で普段のその子の特徴が出ていて面白い。普段のその子の特徴を知らないであろう全国の読者には面白くもなんともないであろうけれど。
でも、どの子にも共通しているのはサインを確認する目だけは真剣な眼差しであることだった。

2014年有馬神明社初詣

2014年有馬神明社初詣
2014/01/05

2010年7月11日30周年記念式典にて