※「晴耕雨読」から転載。
昨日に引き続き「送る会」のPART2、後半である。(長文です。今のうちにトイレへ行っておいてね)
毎年6年生保護者からチームへ贈呈品がある。筆者の娘の卒業の時はベースを贈った。当時はスライディングして触塁するとキャンバス地で出来たベースはいとも簡単に、地を這う手裏剣のごとくすっ飛んで行くヤツだったからだ。今でもゴム製のベースをひっくり返すと当時の卒業生の名前が書いてある。十数年前のものである。
今年はバットケースと....横断幕=応援旗である。
2000年に作った応援旗を一新し、新応援ロゴを配したもので筆者がデザイン制作。当初ネットでチョイスした業者で見積をとり生地サンプルを取り寄せ、発注の寸前までこぎつけたのは11月下旬。しかし仕上がり感にどーにも納得がいかない。その業者への最終発注のボタンをクリックする直前で思いとどまった。
「安いけれど本当に悔いはないか?」
完璧を期するスティーブ・ジョブスの声が天から聞こえた(ような気がする)。
再度イチからネットで検索してみる。数社に絞りその中の一社、栃木の「幕壱」さんに決めた。完全データを送り再度印刷生地サンプルを請求確認し今度は納得の上で発注。最初から最後まで製作過程での逐一の丁寧な対応、誠実さに満足である。自宅へ届いた完成品も素晴らしいモノだった。
このお披露目をサプライズ的に演出するために、古い幕の裏にこの新しい幕を仕込み、「幕の除幕式」を密かに計画。古い幕をバッサリ床に落とすと「せ〜の」で新しい応援旗が現われるという寸法。カーネギーホールでのスタンディングオベーション同様...とまではいかないが、「おお〜!」との歓声が上がる。上々であった。
卒業生保護者の挨拶。今年は「涙」を見せてくれたのはOnoちんママ。幼稚園の女児が道に迷って泣いてる姿のようであった。普段の豪快さとは裏腹に可愛らしい一面を垣間見た(^^)
鷺沼ヤングホークスさんや「台風一過」さんみたいにDVDのスライドショーをやれば絶対涙涙の感動ものなのだけれど、未だ実行に至らず。なぜやらないかって?毎年やること目一杯なのに、これにDVD制作の激務を加えたら筆者絶対過労死するのは間違いないからだ。卒業生保護者の涙を見る前に、筆者の家族が涙を流すハメになっちゃう。
佳境である。
実は来年は監督が交代する。
Satoh監督はOB選手の生え抜き監督であった。子どもからの人望も厚い熱血野郎の好青年ではあったけれど、彼もいつの間に来年30歳の大台になる。Satoh君の固い意志により来年の監督は辞退し普通のコーチとしてフレンズを支えることになった。このあとの二次会に来た彼の弁で正式発表。オイオイもしや来年結婚か?との口撃で盛り上がるが、彼の持ち前の曖昧さ加減のノラリクラリ戦法でこの難局は乗り切ったようだ。
新監督は現29番のOtsuboさんが就任。
学校の先生に例えれば、聡明で真面目でいつもニコニコ時に厳しい学年主任が、教務主任に昇格したような好人物。きっと来年の子どもへの監督賞は富士通の最新ノートパソコンに違いないと期待するんである(^^)
最後に集合写真をパチリ。
今年も和やかな雰囲気で会を終了することが出来た。
陰で大変な準備をしてきたInoue母はじめ全員の親たちに感謝したい。
さて余談ではある。
二次会は卒業生保護者主催で有馬の老舗名店「葵扇寿司」にて賑やかに大宴会となり、その後有志というか残党10名ほどがカラオケスナックへなだれ込み勝手に独唱大会。更にあろうことか、その中の落ち武者オヤジ3名はビールとお茶漬けを求めて居酒屋へもぐり込みラストオーダー30分勝負を終えてやっと解散。
しっかし、よくやるよねえ〜...。
落ち武者オヤジの一人が筆者であった(^^)
帰宅し洗面所の鏡をのぞくと、鏡の向こうで、見たことのある顔の落ち武者が俺を見ていた。
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