※少年野球「晴耕雨読」から転載。
「真剣」と書いて「まじ」と読む。
「本当」と書いても「まじ」と読む。
「佳境」と書いて「かきょう」と読む。
佳(よ)い境い目にさしかかった、というほどの意味なんである。
とうとう今年も試合数は残り僅か。スーパーでのタイムセール100個あった商品が、あと残り2,3個になっちゃったような。名実共に佳境に入ったんである。人知れず深夜にスコア集計に粉骨砕身している毎日であるが、この集計のほうはOhmori父の万全の協力もあって、こちらも「佳境」なんである。
会社員は前日の土曜に給料が振り込まれたであろう、11月25日の日曜。
南部リーグ対戦するは野川レッドパワーズ。
洗髪ならぬ先発はフレンズMamoru、レッパNaoki君。
例年のレッパならば圧倒的な打撃力で打線が繋がり加点するのであるが、今日は勝手が違った。確かに安打は出るものの、散発なんである。ゆえに少ない得点をコツコツ積み上げる戦いを余儀なくされる。対してフレンズ。全く打線が繋がらず、もっと散発の3安打。これでは無得点で相手に完封を許してしまうのも無理はない。
ベストプレイヤーは2安打でひとり気を吐いたBen。
結果は4:0の完敗。しかしながらレッパも選手人数が激減して思うような戦術がとれないようだ。人のことを心配する前に自チームの心配をしなきゃいけない立場なんであるが、性格上みんなのことが心配になっちゃうんである。チームの垣根を越えて...。
チームの垣根を越えて=自分の子どもの垣根を越えて...。
話はごんごん逸脱してしまうけれど。
自分や自分の子どものことしか眼中にない親というものがいるものだ。チームありきの我が子であるはずなのに。和を重んじる日本人の美意識が私は好きだ。時にはそれが仇となって、欧米の個人主義に比してマイナス面があることも重々承知である。チーム全体の規範や和を無視、いや、むしろ気づくことすらなく、自分ないし自分の子ども可愛いさしか目に入らず、暴走する親という存在が既に私には信じ難い存在なんである。悲しいかなかつて自チームにも幾人かそんな人がいた....。振り返れば読者の皆さんのチームにも似たような人が大なり小なりいるはずである。
閑話休題。
この試合は午後の開催。レッパ6年生は南部リーグ20周年記念イベントに参加のため不在だったんである。試合終盤に6年生が合流してきた。一気に活気づくレッパ。閑散としていたレッパベンチのギャラリーが倍増。
レッパ古参であるいつも柔和な笑顔のYoshikawaさんとも談笑。こんな人との出逢いの機会を取り持ってくれたのは連盟のKasahara副会長。その他にもいろんな人との出逢いを演出してくれた氏に感謝。
最後に楽しい写真を一枚。
筆者はカメラ片手にスコアブックをつけている。正直言うと、それが為にスコアがおろそかになることも、たましばある。でもベンチからしか撮れない写真というものもあるので面白い。守備についたレッパの子をこんなアングルで撮った。ありふれた写真ではある。けれど、インプレー前とインプレーに入った後のこの子たちのメリハリは見事であった。見よ!この構えの見事さよ。内野は小さい子が多かったけれど守備はAクラスなんである。こんな視点で野球風景を分析してみると、フレンズに欠けている基本が見えてくるのであった。
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