※「晴耕雨読」から転載。
11月11日。奇しくも1がズラリ並んだ今日、川崎市宮前区ではいよいよ新人戦の開幕なんである。子どもたちは皆文字通り1からのスタートだ。来年の本シーズンに向けての腕試し的要素なんかもあって意味するところは大きい。
開会式前にはKasaharaさんや連盟スタッフ、Queensやその他幾人かとご挨拶。小ブログを読んでいただいてるようで感謝。入場行進では我がフレンズの幼さが露呈するのは毎度のことであるけれど、選手宣誓のブルーアローズ主将Kurata君の言葉がふるっていた。
「宣誓!ボクたちはっ(中略)....日本シリーズの巨人や日ハムのような試合がしたいですっ!」
試合会場の富士見台ドームへわらわらずんずん移動した。
毎年ブログにも書いているけれど、11月は6年生を送る会やスコアブックの集計なんかで、地獄を見る季節なんである。ましてや今年は仕事で昼も夜も時間が捻出できず、一昨日はスコアブック集計が不安で夜中に目が覚めてしまう有様。送る会に使う6年生を囲んだコーチ父親たちの写真や5年以下の新人戦メンバーをカメラに収める。
対戦は野川レッドパワーズ。宮前イチの古豪である。実は9月30日、南部リーグAチームで最終回フレンズが猛追するもあと1点及ばず8:7で惜敗の記憶が新しい。超マンモス強豪チームだったレッパ。人数が衰退しこの新人戦では1年生も含めた12人の登録である。フレンズもかつて存亡の危機を経験してるだけに、指導者や親たちの心の痛みは共有出来る。しかし勝負は別である。
「プレイッ!」
先発Mamoruの初球はなんとヘルメットに当たってしまうデッドボール。暗雲たれ込める空気が漂い、更に安打失策などがからみ2失点を先行される。
しかしその裏フレンズは内野安打2本に5番Hiroのタイムリーツーベースで逆転に成功。
2回表DB+WPで同点に追いつかれるがその後4回まで安打1本のみのまあまあの好投を見せる。対してフレンズは凡打の山を築き2,3,4回は三者凡退。凡打の山はあたかも夢の島のゴミ山か筑豊のボタ山のごとし。五木寛之「青春の門」の「信介しゃん」なんである。
3:3の均衡を破ったのはレッパ4番のAoyama君。4回先頭打者で登場。筆者(ヤバイ。これ当たったら行くかも...)慌てて外野守備位置をバックさせたけれど時既に遅かりし内蔵助なんであった。ドンピシャのタイミングでレフトオーバーのソロホームラン。人数が極端に少なくなったレッパではあるけれど、毎年こういうドカベンタイプの子を輩出するチームなんである。
3:5のビハインドで迎えた最終回裏、フレンズの攻撃。
Ruiの相手エラーによる出塁で始まり、下位打線からのKyou、T.Takuto、Yuusukeが連続安打、1,2番に返り更に連打の5連打なんである。近年まれに見る快挙!すでに5:5の同点に追いついた。最後の打席はフレンズのダークホース、今日ここまで3の2を打っているBenである。3ボール1ストライクの5球目を見事に捉えて、左中間オーバーの「サヨナラタイムリーツーベースヒット」
7X:5。感動のナイスゲーム。下位打線に連打がでて上に繋げたことが筆者には何よりも嬉しい。まだまだ上には上があり、発展途上の幼いチームではあるし、怒りたいプレーも満載であったが今日は「オヤジの小言」は控えて素直に子らを褒めてやりたい。
ベストプレーヤーは言わずもがな、BenとHiro。
この試合の前のメイツVSフォルコンズも壮絶な内容であった。いきなり特別延長戦に突入し、やはりサヨナラゲームである。...ならば他はどーなんだ?
ここで筆者はフト思いつきNishimura編集長の制作による連盟HPの新人戦速報を見てみた。今日の結果を見ると.....おお〜!
11試合のうちX印のサヨナラゲームが5試合である。(筆者の見解が間違ってなければ)コールドも多し。これをどう読み解くか?
相変わらずの突出したチームも健在だが、サヨナラが多いということは実力伯仲、力が拮抗しているチームが多いという解釈が出来るわけで。
ちょっと来年が楽しみになっちゃった。しかし冬場の育成で春に大きく差が出るのも少年野球。野球以前に「ちゃんと挨拶」からのイロハから始めなきゃのウチではあるけれど。
勝って兜の緒を締めたい。
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