※少年野球「晴耕雨読」から転載。
昨日は終日Queensの体験会+オレンジボール+QのBBQと盛りだくさんの一日。
BBQのあと二次会ではいろんなオトナが乱入して超盛り上がり。「やっべ、そうだちょっとメールしとこう」と思い席を中座して外の駐車場へ。小砂利が敷いてある地面にどっかと座り携帯をいじった。20時過ぎだったろうか。文面を書き終わり、送信ボタンを押す。....なんか砂利の冷たさが気持ちいいなあ〜。その瞬間スッと意識が遠のく。
気がついたら「トントン、Tさん、大丈夫ですか?」Okumura父のあのニカッと弾けた味わい深い笑顔が目の前にあった。
不覚にも駐車場で寝てしまったようだ。その後電光石火で奥さんの車を手配していただき、自宅まで。お恥ずかしい限りである。帰ってからやっと気づいた。前日は4時に寝て6時に起床、2時間しか寝てなかったことに。この日の朝になってそのことをすっかり失念していたんである。昔は完徹明けでも飲みにいって平気だったのになあ。
このQueensの顛末記はまた後日なんである。
「俺んちのボール」ではない。「オレンジボール」。
もう余計な前置きはなしで書いていきたい。
うちは第三試合。開会式後しばらく第一試合を観戦してからQのグランドへ行った。
開会式のスピーチや試合後の監督を集めた場でのSohma会長の言葉が、この大会の主旨を物語っていた。「勝ち負けもいいが、それより子どもの安全を第一に、楽しく野球を出来るように指導して下さい」と、言葉とは裏腹に眼光鋭くドスの利いた声で話していた。
ヤングvsウルフ。サンダースvsアリコ。どの試合も子どもらの表情が一生懸命である。いみじくも連盟のKuriharaさんが言っていた。一番喜んでいるのは子どもより親たちだろうな、と。小さい子は数年間は試合に出られずに中高学年になってからやっと出られるのが当たり前。それがこの時期から我が子の試合を観戦できるのだから親にとってはたまらないだろう。....確かに言える。
フレンズの対戦相手は松風スラッガーズ。今年強豪チームをさんざん苦しめたチームである。小さい子の戦績データなどないから、うちとの力の差がわからない。とりあえずプレーボール、なんである。
先発は3年生Kohki。ゆっくりしたフォームからいきなり「びゅん」と伸びる球は相手打線を翻弄。打っては7長短打で12得点。もっとも3回には相手暴投7に四死球8では12得点も頷けるというもの。投げてはKohkiが打者10人に対し三振7、1四球で12:0のあわや完全試合か!なんであった。
バックネット裏の連盟関係者の評価もビツクリなんである。うちだけの評価じゃなく、3年生以下の子らが予想外に「野球」が出来てるいることに驚いていた。
スラッガーズのお兄ちゃん格、絵に書いたような野球小僧「ポークビッツ」を彷彿とさせる18番I君もよく頑張ったね(^^)
スコア記録も、例えばAチームなら楽に捕れていたであろう凡飛を逸したらエラーにしちゃうんであるが、ここでは安打を記録することにした。
ベストプレイヤー賞はもちろん投手Kohkiに加えてセンターオーバーの3塁打でチーム唯一の打点を挙げたYuuta、3打数2安打のKyou、小さい体で大きなツーベースを放ったShougo、まさかまさかの三遊間を抜けるヒットを打ったAyuto...他にも全員にあげたいくらいなんであったぞ。
Kasaharaさんに頼まれて3塁塁審のUchimuraさんを激写。川崎や県大会では決勝戦の球審を務める人なんである。あえて小さい子のゲームの塁審をKさんが要請。要所要所でゲームを作っていた。
またうちはこの大会からベンチスタッフを一部変更。コーチャーズボックスには29Sueki、28Nishinakaが入る。
二人とも子ども目線で指導出来るオトナであり、また同時にそれぞれの会社の大人の草野球でも活躍している。新しく28を背負った高知のNishinakaさんは、試合前、我々主な指導陣に一人ひとり「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」と挨拶していた。こちらこそ「よろしくお願いします」なんである。
突然の雨はもう慣れっこ。今日も3回中断させた。最初の30分間の中断では、子らはテントの中で合宿状態の大はしゃぎ。ここでうちの最近入ったばかりのベンチ要員、まだ野球の「や」の字も知らぬ3年生Kyousukeは「ボク、打ちたいなあ。雨でしあいがちゅうしになったら、ボクばったーできないなあ。」と宣(のたま)っておった。「がいやは、いらないから、ばったーやりたいなあ〜」と筆者の横で連呼つぶやくことしきり。
頼もしいじゃないか。なんだか嬉しくなっちゃった。
結局は打席には回らずに、メンバー交代でレフトの守備だけにはついたのだが...。
カラリと晴れて、圧勝の試合後、Hiroが「ねえねえ、Tコーチ、あれ見て。このあいだの鳩がいる!」振り返れば、以前ブログに載せた白い鳩がいるではないか。長年の修行によって鳩やカラスと会話出来るスキルを会得した筆者はヤツに早速問いかけた。
「よう、おまえ元気してたか?」
返ってきたヤツの返事は...
「今日は勝ってオメデトウ!」
なんであった。
ふと、帰る準備をしていた周りの子どもらの喧噪の中から、微かに聞こえてきたKyousukeのちいさな声。
「ボク、ばったーやりたいな〜」
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