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☆有馬フレンズ チームプロフィール ☆

当チームは、昭和55年有馬地区で結成され、今年で創部32年目を迎える軟式少年野球チームです。毎週土・日曜など有馬小と西有馬小の校庭を中心に元気いっぱい練習していますが、お父さんお母さん達も子どもに負けないくらい一緒に野球を楽しんでいます。子どもをサポートする大人同士のチームワークもバッチリです。
活動内容は上記練習のほか、宮前区の各種大会(年間5~7)や他の大会に参加しています。また野球以外には、夏合宿やボーリング大会などのレクリエーションなども盛んに行っており、子どもたちの交流も楽しそうです。
「百聞(文)は一見にしかず」
親子はもちろんのこと本人だけでもOK、是非一度グランドへ遊びに来てみませんか。いつでも歓迎します。(練習や試合の時間・場所などご確認の上お越しください。)
過去の主な成績
★川崎市および宮前区各種大会において、優勝・準優勝多数
★マクドナルド杯神奈川県大会:優勝 
★全日本学童神奈川県大会:準優勝
★関東団地野球リーグ:優勝     
★川崎北シニア藤峯杯:優勝
※所属 宮前区少年野球連盟 
※チームは小学校の活動とは関係ありません

2013年3月12日火曜日

幸楽円球場にて

※少年野球「晴耕雨読」から転載。

とってもせで、
とにかくしくて、
まあるいになって、最後は歓喜の輪になった。

試合終了直後、スコアブック片手にカメラを放り出し、グランドに躍り出た筆者は、自然の成り行きで28番Nishinakaさんと男同士抱き合って喜んだ。その飛び出した拍子に偶然カメラのシャッターを間違って押していたらしい。自宅のMacに取り込んで初めて気がついた。画面いっぱいに写った画像は、野球に厳しい代表が拍手をしながら喜び、満面の笑顔で立ち上がった瞬間であった。

オレンジボール東京本大会。幸楽円ならぬ、後楽園少年野球場。文京区、前日WBCの大花火が打ち上がったあの東京ドーム横にある少年野球専用球場である。全くもってWBCの再現を我々が演じるとは、この時点では誰も知る由がない。グランドの土の質感が素晴らしかった。粒子の密度が高く、しっとりふわふわ、雲の上を歩いているような感触。または洗濯時にソフラン1本まるごと使い切って仕上げたバスタオルのようだ。

話は前後しちゃう。ここへ来るまでの道のりは、朝7時に有馬集合し、電車を乗り継いではるばるやって来た。クルマの案もあったけれど、万一遅刻でもしたら宮前代表として来ている以上、宮前連盟の顔に泥を塗るわけにはいくまいとの配慮で、時間が計算出来る電車移動になったようだ。我々オヤジ連中はこの程度の距離の電車移動は日常茶飯だから平気だが、慣れない子や母たちは復路ではかなり疲れきったようだった。

初戦相手は地元文京区の、東京でも屈指の強豪らしい「茗荷谷クラブ」
いやはや人口密度を考慮すれば自明の理とは解っていつつも、いざ選手の背番号を見て驚いた。「74番」の子。メンバー表を見れば77番まである。筆者聞くところによると、都内では1学年で1チーム作れるところもあるそうだ。比して我が有馬フレンズ。3年生以下は大会登録ギリの11名ジャスト。試合前の集合ではその差歴然というもの。
なんだか、開き直ってしまえばやおら楽しくなってきた。しかし、オトナの事情で宮前代表である以上「恥ずかしい」試合だけはしたくない。反して子らにはオトナのメンツなんて糞喰らえ的に伸び伸び野球をやって欲しいとも思う。

ここからは新聞記者ふうに試合詳報なんである。
初回Fの攻撃は簡単に2死を取られたあと、3番Yuiが二遊間を抜けるヒットで出塁すると、続く4,5番は四球で歩き、WPがらみで先制の1点をもぎ取る。更にKohkiのセンターオーバーの2点タイムリーで計3点。最高の滑り出し。

1回、2回裏のMクラブの攻撃はFのRuiの7打者に対し4奪三振の快投、WBC広島マエケンに肉薄する素晴らしい内容。しかして3回裏、先頭打者三振に獲るも代打9番打者に対し痛恨の四球を献上してしまう。一見泰然自若(たいぜんじじゃく)に見えるRuiだが実は繊細な神経の持ち主。一旦走者を出してしまうとどうしてもランナーを気にしてしまい、結果次打者にも連続フォアボール。盗塁、失策、適時打がらみで3失点。結果振り出しに。

続く4回Fの攻撃。主審からこの回で最終回とのコール。オレンジは最高5回または1時間で終了である。初めの打者Hjimeは三振。しかしこの日2本目の安打で出塁したAyutoが相手エラーに乗じて本塁を陥れることに成功。ふたたび1点のリード。

この回を無失点で抑えれば勝てる。
ところがセオリー通りにいかないのが少年野球の常。2個の連続エラーと2本の安打で土壇場に同点に追いつかれてしまった。
この4回の攻防にはひとつ記者が感動した場面がある。
連続安打とダブルスチールで一死2,3塁。ここで失点すればサヨナラ負けである。1番バッターに2ボールナッシング。間髪入れずNishinakaコーチが代表に何やら小声で話したのち、キャッチャーKohokiに立って捕球するよう指示。
なんと敬遠満塁策をとったんである。プロならいざ知らず少年野球では、増してや3年以下の野球では滅多に見られない作戦である。1番打者を歩かせて一死満塁とした。前進守備の内野は来た球は何も考えず本塁へ送球すればいい。2番打者の打球はサードゴロ。三塁手Shougoは躊躇せず本塁へ送球....審判のコールは「アウトッ!」ホースアウト完成、ツーアウトである。記者、じんわり鳥肌が立ったのは言うまでもない。最後の3番打者をセカンドゴロに仕留めて最終回を同点で終了。

審判のコール。「特別延長に入ります!」
記者いや、スコアラー始め両軍ベンチが慌ただしく動きはじめる。無死満塁でゲーム再開である。
3番に座ったYuiが目の覚めるような痛烈左中間を破る2点タイムリー。4番Shougoがライト線へ高々と上げる犠牲フライで、3塁走者Ruiがきっちりタッチアップでホームイン。このチームの半数は「タッチアップ」の意味すら知らない子の集団であるにもかかわらずお見事。更にダメ押しは5番Yuutaがレフトオーバーの大飛球を放ち、Yuiが悠々のホームイン。一挙4点を奪取。

特別延長ルールには、息子がいた頃現役オヤジだった筆者には苦い想い出がある。
どんなに点を獲っても油断してはいけない、危険な空気を孕(はら)んでいるのが特別延長だ。息子の時代のあの時、9回までもつれた特別延長を制していれば神奈川県大会で優勝し、上部全国大会へ行けたはずなのだった。

しかして結果は、最小1失点のみに抑えてゲームセット!
8:5で勝利した。一時薄氷を踏む展開だったが、終わってみれば歓喜の渦。試合に出てない4,5,6年の子の母たちですら涙ぐんでいた。十数年前の「特別延長」のシーンが胸に去来する。これだから少年野球コーチはやめられないのだ。

ベストプレイヤーは春季大会直前にもかかわらず小さい子の応援に駆けつけた4,5,6年生も含めてチーム全員にあげたい。
Aチーム主将6年Takuto曰く「俺たちのAの試合を低学年がいつも応援してくれてんだから、今度は俺たちが応援する番だもの」この言葉に筆者胸にグッときてしまったのであるが、Suekiコーチの弁は「言葉を替えれば、Takutoはグランドに残って練習するより、東京へ行ってみたい」という単純な理由(?)、なのかもしれない。いかにもフレンズらしい。

全員の他にベストプレイヤーは以下のとおり。もの凄い数だ。
Kyou=初回のMクラブ先頭打者の強烈なセンターライナーをスライディングキャッチで見事アウトにした。これでうちは一気にヒートアップ。
Kyousuke=普段練習では10球中1球しかフライが捕れないにもかかわらず、レフトフライをなんとか捕球し親たちから拍手喝采を浴びた。
Rui=主将としてエースとしての重圧に打ち勝ち、見事に冷静にタッチアップを決めた。
Yuuta=特別延長で貴重なそして痛烈なレフトオーバータイムリーを放った。
Kohki=先制2点タイムリーの二塁打でチームに勢いをつけてくれた。
Yui=3の2。特別延長では試合を決定づける2点タイムリーツーベース。
Ayuto=まさかまさかの2打席連続安打、1得点にからんだ。
Shougo=不動のサードで4番(?)見事に犠飛を打ち、1四球1犠飛、1打数1安打。記録的には打率10割。

我々オトナはこんなに素敵な思いをさせてくれたこの子ら全員に感謝しなくちゃなんである。

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今日、仕事で大宮へ。午後のあの時間、大宮ルミネで「3.11黙祷」の館内放送があった。
忘れてならじ、あの天災。
忘れてならじ、あの人災。
正直「あの日の記憶」が薄れゆく自分がいたことに自責の念。
今日のこの日。今一度心に刻んでおきたい。

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