宮崎台小学校。宮崎台バーズさんの本拠地である。この小学校へ来るといつも建築の不思議を見ることができるので楽しい。古い鉄コン筋クリートの...もといっ、鉄筋コンクリートの校舎の屋上階から外へニョッキリパイプが伸び、下へ向かいまたすぐにズッポリ下階へもぐる、おそらく排水管であろう光景である。まるでシャクトリ虫のようにじっとして動かない。当たり前だ。見るたびに動いていたのでは「ナニコレ珍百景」に投稿しちゃう。遠くから眺めると屋上階と下の階を繋ぐホチキスのようでもある。ずいぶん前にもこの上に写ってる貯水槽が、映画「バグダッドカフェ」を想起させるということをここに書いたけれど、このパイプも建築業界の端くれにいる筆者にとってはマカ不思議なんである。
さてそれはさておき、宮崎台バーズ。かつての対戦では同点でジャンケンで負けたり、今年は3:2の惜敗だったり何しろもうちょっとのところで勝てない相手なのだ。Kobayashiさんが代表に退き老獪なOgawaさんが監督を引き継いだ、筆者オヤジコーチの時からシノギを削った昔からなじみ深いチームである。
秋季大会順位決定戦、有馬フレンズ対宮崎台バーズ。
試合前、最近サイドスローぎみにフォーム改造しコントロールが見違えるほど安定したエースOtoの投球練習を見て「???」と首をかしげる。サイド気味ではなく完全な真横からのサイドスローに変わってるではないか...?おいおい大丈夫か?
初回表Bの攻撃=先発Otoの立上がりは1安打打たれるも難なく無失点で切り抜け無難なスタート。
その裏Fの攻撃=四球で出塁のInoueが二盗と相手失策がらみで本塁を踏み先取点をもぎ取る。1:0
3回表B=今ひとつ制球力に欠けるOtoが突然5連続フォアボール。押し出しなどのノーヒットで2点を失い逆転さる。試合前に感じた「???」の違和感が的中。極端なサイドスローで投球に高低差はないものの、左右のコースの制球が定まらない。打者の背後を通過するボール球が目立つ。1:2
4回B=更に四死球連発、Bの連続犠打などで4失点。ついに1:6と引き離される。今年前半のチーム状態の悪夢が脳裏をよぎったが、最近のFは最後までわからない。
その裏F=二死から走者2塁。今までわずか1安打に抑えられていた打線にやっと火がつく。9番Shouyaの内野安打を皮切りに、続くTeruの左中間を破る適時打、Inoueの右翼線ラッキーヒット、主将Nabeの中前適時打などにより一挙5得点。正に点が線につながる攻撃で6:6の同点に追いつく。ベンチをはじめ背後の5万の大観衆が歓喜の大声援で湧く。
以前であれば回も押し詰まる中、1:6では下を向いてばかり、声も出なくなる我がフレンズ。よくぞ追いついた。
最終回....。ところが、なんである。「By the way」はところで、なんである。押し出しと夏の風物詩はところ天、なんである。
バーズ3番Ohtani君にナント勝ち越しの左中間ラインギリギリの満塁ホームランを喫してしまった。フレンズは失策1で悪魔の囁きはなかったけれど、バーズ側に天使が微笑んでくれたようだ。あとで打球の落下点を間近で見ていた人いわく、「ラインは超えてなかった。あれは2塁打だった」との複数の証言が得られたけれど、こればかりは仕方ないことだ。悔しいけれど。いち少年野球選手として相手打者を褒めてあげよう。
屈辱という汚泥にまみれてグズグズに負けるより、一発でスカッと負けたのならむしろ結果は良くないけれど、気分は決して悪くもない。1,2ヶ月前までのチーム状態を考えれば明日に繋がる負けだ。監督も試合後全く同じことを言っていた。三十路目前の選手OB出身の若き監督もオトナになったね(^^)/
ベストプレイヤー賞は起死回生の2点タイムリーを放った悩める知性派副将のTeru。更に打球の速さはピカイチ、同点タイムリーの主将Nabeのふたりだ。
本拠地有馬小へ帰り、監督からのご褒美アイスクリームをほおばったあと、午後の練習開始。
フレンズOBで今は有馬中学野球部のKamiya兄弟がやってきた。KoutaとHirotoである。沖縄のDNAを持つ彼らは天真爛漫の性格に加えて、小柄だけれど天性の体のバネが素晴らしく、かつてチーム在籍時は八面六臂の大活躍をしてくれた。ダブルでバッティングピッチャーをやってもらった。(フツーは危険なので二人同時に投げてはいけないよ)OBが遊びに来てくれるのはとても嬉しいことだ(^^)
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