こんな、フツーの、当たり前の、王道の....野球がしたかった。
いや、して欲しかった、子どもたちに。
それが秋季大会昨日の長沢ドングリーズ戦。二日連続の理想的な勝ち。
1回表Fの攻撃。先頭打者Teruが四球で出塁、2番手Inoueが手堅く送り、3番主将Nabeが左中間を深々と破るタイムリー2ベース、日本語で言う適時打。あっけなく先制点をスコアボードに叩き込む。
4回またしてもF。5番Taguchiが四球で歩き、次打者Katsuがナイスバッティングの二塁打で追加点。
ところがその裏。簡単に二死を取ったあと、Dの「エースで主将で4番」のN君がセンターオーバーの二塁打を放つと内野安打、失策、また内野安打がからみいつの間に3:2に逆転さる。いつもならここで意気消沈...。
しかしここ数試合のFは下を向かない。
6回表Fの攻撃。Inoue相手エラーで出塁、Nabeの今日2本目の二塁打で走者2,3塁。4番Otoが初球を叩いた打球はライト前ヒット...と思いきや打球が強すぎていわゆる「ライト前ゴロ」。少年野球ではよくあるプレー。しかしその間に二人の走者が本塁に帰還、2点を入れて歓喜の逆転4:3。
7回まで戦いそのまま主審の「ゲーム!」のコール。
ふとベンチ後ろを振り返れば母たちが抱き合って歓喜。その輪に筆者も加わりたかったけれど、スコアブックを天にかざしぐっと我慢。
トピックスをひとつ。「Oto劇場」の一人舞台。
4:3の僅差で迎えた6回裏二死。投手OtoがDBで出したランナーが3塁。
打者はボテボテのファーストゴロ、一塁手Onoが捕球、カバーに走ったOtoへトス。スリーアウトチェンジと思った瞬間、Otoが落球し、バッターランナーはセーフ。本塁へ突進してきた3塁走者が帰還すれば同点だ....。
Otoは落球後、すかさずキャッチャーへ矢のようなドンピシャ送球、本塁タッチアウト。チェンジ。以前なら暴投で一点か、または本塁へ送球することすらイメージ出来ずに戸惑っていたはずのチームだ。
こんな野球らしい野球を望んでいた。こんな当たり前の野球がうちは今迄出来なかったから。
日曜は粘って辛くも逃げ切り、5:3。
昨日は諦めずに逆転勝利、4:3。共に接戦を制した価値ある2勝だと思う。
夜は久々指導陣で野球を肴に野球論議。Yanagisawa代表は最近のNabeのリードや主将としてのリーダーシップを認めざるを得ないことを吐露。更に監督不在が続く中、監督代行29番Otsuboさんの采配も評価するなどして座は盛り上がる。
ベストプレイヤーは4打数3安打2本のツーベース、主将として声も出てたNabe。更に投球が安定しリズム良くチームの勝利に貢献したOto。オマケと言っては可哀想だが、最近強い打球、力の乗った球を引っ張って打てるようになったOno。憎めないヤツだ。
このブログで何度も力説してきた筆者の持論。少年野球はまず「四死球と失策」さえなければ一定以上のレベルの試合が出来る。これ絶対の基本。これをこの数試合実践して見せてくれたフレンズではある。
「...フレンズではある」。なぜ「フレンズである」じゃないのか?
この一文字にに筆者の微妙なニュアンスを感じ取れる人はいまい。北極のペンギンだって頭に「?」マークを浮かべるに違いない。ブログでも幾度か書いてるけれど、野球以前の人としての基本がまだまだだからだ。挨拶。声を出すこと。コーチの話をちゃんと聞くこと。下級生を思いやること。仲間を大事にすること.....。
今の上昇機運に乗ってもっと上に行くには、この基本が生成されてなければ行けないと思う。これは我々指導者が強制的にやって成り立つものではない。仮に強制的になし得たとしても、砂上の楼閣・砂浜で作った砂人形にすぎないはずだ。子どもはもちろん、親の家庭教育の資質も問われるものだと思う。野球指導者だけでは限界があるとおもうのだけれど。
いみじくも最後グランドで代表が同じことを子らに言っていた。
弱小フレンズが宮前の台風の目、ダークホースとなるためにも。
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