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少年野球「晴耕雨読」BLOG

☆有馬フレンズ チームプロフィール ☆

当チームは、昭和55年有馬地区で結成され、今年で創部32年目を迎える軟式少年野球チームです。毎週土・日曜など有馬小と西有馬小の校庭を中心に元気いっぱい練習していますが、お父さんお母さん達も子どもに負けないくらい一緒に野球を楽しんでいます。子どもをサポートする大人同士のチームワークもバッチリです。
活動内容は上記練習のほか、宮前区の各種大会(年間5~7)や他の大会に参加しています。また野球以外には、夏合宿やボーリング大会などのレクリエーションなども盛んに行っており、子どもたちの交流も楽しそうです。
「百聞(文)は一見にしかず」
親子はもちろんのこと本人だけでもOK、是非一度グランドへ遊びに来てみませんか。いつでも歓迎します。(練習や試合の時間・場所などご確認の上お越しください。)
過去の主な成績
★川崎市および宮前区各種大会において、優勝・準優勝多数
★マクドナルド杯神奈川県大会:優勝 
★全日本学童神奈川県大会:準優勝
★関東団地野球リーグ:優勝     
★川崎北シニア藤峯杯:優勝
※所属 宮前区少年野球連盟 
※チームは小学校の活動とは関係ありません

2012年4月16日月曜日

努力は君たちを裏切らない


※「晴耕雨読」から転載。
村山実杯の日曜である。対戦するは高津区の新作第2少年野球部。前評判によると爆発的圧倒的絶対的な力はないものの、選手一人ひとりが野球をよく知っていて、良く打ち良く守り良く走る手堅いチームとの情報を入手。試合運びも評判どおりで、しかも礼儀正しい子どもたちであった。
試合会場は末長小学校ドーム。トイレも洋式でピッカピカのおしゃれな学校である。
どんだけオシャレかと言うと、体育館の屋根には早春のやや冷たい風を受て、「サクラ舞い散る中で...ひゅるり〜ら♪」と風見鶏が回っていたのである。(ワカリマスネ?)

2回3点先制されその裏。筆者のスコアブックの上にひゅるり〜らとサクラが舞い降りてきた。

フルスイングで小さい子でもよく打つチームだった。5回表終了時で6:0のまたしてもコールドペース。「負け癖」付くならまだしも「コールド負け癖」が付いてしまったんではたまったもんじゃないわけで。裏のフレンズ攻撃でかろうじて3点を返す。2アウト走者無しから四死球+暴投がらみ+Inoueのタイムリ−ツーベース。しかし結果は9:3の完敗.....。

ベストプレイヤーは2安打2打点のエースInoue。
それと...Shouya。トップバッターとして3打数2安打は賞賛に値する。未だに3,4年生くらいの体格でどうしても力負けしてしまう彼だったけれど、最近やっと投球に打ち負けないバットスイングが出来るようになった。去年までボテボテの内野ゴロが、最近はライト線を鋭く飛ぶ打球が打てるようになった。目を見張るものがある。そのことをあとでShouya母に言ったら彼女からこんな答えが....。「おまえは身体が小さく非力なんだから、もっと体を鍛えなきゃダメよ」と言ったそうな。チームOBの兄の監修のもと、今年から自宅でダンベルと握力を鍛えるトレーニングをし、素振りにも熱が入るようになったそうだ。どうやら効果が顕(あらわ)れてきつつあるようだ。筆者得心す。最終学年の年、頑張ってほしい。
今、ここまで書いてふと、連盟記念誌に載っていた富士見台ウルフのチーム紹介ページにあった手書きの言葉が思い出された。Ogasawara監督の直筆かどうか定かではないが、達筆のペン字でこうあった。
「努力は君たちを裏切らない」

異例ではあるけれど公式戦のあと、同じ新作第2さんと主力を外した練習試合を敢行。結果は7:4で勝ち。先発Mamoru、二番手3年生のRuiのリレー。

サードを抜けたゴロをショートMamoru(後半)がカバーし一塁アウト、2打点のRui、外角を逆らわずレフト線に2塁打を放ったHiro、...。
特筆のベストプレイヤー賞は、初打点を挙げたToyodaだ。
他の子に比べ入部からまだ日が浅く、マイペースタイプでコーチ陣の指導どこ吹く風といったキャラの子であったが、守備も打撃もなんかこのところ進歩を感じる。本人も野球が楽しくなってきたようだ。タイムリー2塁打を放ち2塁に着塁した時の様子を、のちに「すんげえ〜嬉しそうな顔してましたよ」と言ったのは、2塁塁審をやったSuekiコーチの言葉。そう筆者に教えてくれたSuekiコーチもすんげえ〜嬉しそうだった(^^)

2012年4月10日火曜日

栄枯盛衰盛者必衰

※「晴耕雨読」から転載。
日曜は桜満開の下でお昼ごはん。今年はスケジュール上、花見は叶わなかったけれど、せめてもの良い気分の時間を過ごした。

関団連の試合である。開催球場は藤沢明治小。対戦相手は先日途中からの雨でノーゲームとなった長後キングドラゴンズとの再試合。略せば「キンドラ」。キングギドラではない。因にBチームの名前は長後スーパードラゴンズらしい。マジかっ!いったいどっちが強いのか分らない、恐ろしい名前ではある(^^)
第三京浜経由、明治小スタジアムに到着。
折しも宮前勢、同胞の宮崎台バーズさんが試合中であった。しばらく観ていたが残念な結果に。Kobayashi代表やOgawa監督の表情も快晴に反して曇りがちであった。昔のバーズも昔のフレンズも強豪同士でシノギを削った仲だったけれど、栄枯盛衰・盛者必衰の理(ことわり)ありなんである。

試合開始。
1回表Fの攻撃は三者凡退、その裏のKの攻撃、先頭打者が相手エラーで出塁し盗塁送球ミスがらみで3塁まで進塁。打順は2番U選手。1ストライク後の2球目をスクイズバント決行す。見事決まり3塁走者帰還し先取点.....
.....と、思ったら主審が大声でナニカ叫んでいる。
「○△※♯☀☂♨〜っ!バッターランナー、アウトッ!3塁走者は3塁に戻って!」
「俺がルールブックだ」と言わんばかりの大音声(だいおんじょう)の判定コールで、一瞬何の事か分らなかった。
Yanagisawa代表だけは瞬時に理解しており「儲け儲け!」を連発。すかさずベンチ入りしている隣りの代表に訊いてみる。....どうやらバッターボックスを踏み越えてバントしたらしい。つまり「守備妨害」いわゆるインターフェアーというやつだ。
帰宅後一応ネットで調べてみる。インターフェアー=Interfere with a Player=IPと略す。捕手への妨害行為と見なされるのでスコアブックへの記述は「IP2」となる。(Interfere=妨害)。因に「MI2」はミッション・インポッシブル2のトム・クルーズなんである。いらん情報でした。


(※ここからの記載は翌朝書いてます。朝、松風スラッガーズさんのスコアラーTawaraさんからメール有り。これは守備妨害ではなく反則打球ではないかと。
改めて「競技者必携」を繰ってみた。あったあった。六・00打者の項の問20に対する答=反則打球で打者はアウトで走者を塁に戻す、と。今度はネットで再度調べてスコアの記入はIP2ではなく単に「×」を入れる。
スコアラーとしてお恥ずかしい限り。先のブログの誤り部分を全面削除することも出来たけれど、自戒を込めてあえてそのまま掲載。松風Tさん、ご指摘ありがとうございます。)

とはいえ、その後3番打者にセンターフライを打たれ、タッチアップから走者生還し結局1失点である。
四死球も少なく失策も2であったにもかかわらず、結果はコールド負けを喫す。
単打・二塁打・三塁打のオンパレードであった。

さて気分一新してベストプレーヤーは6年生のShohya。
1年生の時から兄貴にくっついて入部し幾星霜。小さな体で真面目に練習してきた。皆勤賞も獲ったこともある。体格が華奢なゆえの非力さが目立つ打撃であったけれど、押し込まれながらもこの日はよく頑張った。トップバッターに起用された2打席目。2ストライクを先行され後がない。いつもならキリキリ舞いの三振か、凡打で終わったはず。しかしそのあと6球連続ファウルで粘り、結果1,2塁間を痛烈に破るヒットを放つ。我がフレンズ軍唯一のクリーンヒットである。今後も期待しちゃうぞ。頑張れShohya。


有馬ドームに帰ったのは以外にも夕方早め。ならば予定外で一丁夜桜見物で一杯やるべえか、との声が上がるものの、いつのまにやらフェードアウト。
近年フレンズ花見は雨にたたられているので、今年は!との思いがあったけれど。
来年こそは勝ってサクラの下でうまい酒を呑みたいものである。

2012年4月8日日曜日

サクラ


※「晴耕雨読」から。

春と言えば桜。さくらと言えば一郎。イチローと言えばライト。ライトと言えば照明。照明と言えば明るい。明るいと言えば希望。希望と言えば春。春と言えば.....やっぱり桜なんである。ほぼほぼ満開に近い8分咲きといったところか。
写真は横浜某所の公園の桜。

天気は快晴なのにすごく寒い一日、今日は読売巨人軍のジャビットカップ宮前予選の日。試合前に行われたのは春季大会の閉会式である。先の爆弾低気圧の影響で日程が延期になり少ないチーム数での閉会式になったけれど、優勝旗、カップ、賞状、メダルの大盤振る舞いは健在であった。
主役の子どもたち、連盟役員、会長、裏方の事務局、各チーム指導者を一枚にまとめてみたけれど、保護者の写真が抜けていた。片手落ちとはこのこと。


ジャビットカップは宮前区少年野球連盟が縁の下のチカラ持ち的に支えている、読売巨人軍主催の大きな大会である。その出場権をかけた試合のカードの相手はよりによってお隣の盟友鷺沼ヤングホークス。宮前名物監督の一人Kurosuさん率いる強豪軍団。
メンバー表を見て...ん、.....待てよ。
半分は背番号が2ケタである。ベストメンバーではないということか。
それでも試合結果は想定内の負けではあったけれど、もっと覇気のある内容であって欲しかった。ところがコールド勝ちを収めた相手ヤングも3安打しか打ってない。少年野球に携わる方ならおわかりだろう、うちの四死球と失策で自滅のパターンであった。それにしても3安打....?強力ヤング打線がヒット数が少ないのは四球が多くて打ちたくても打てなかったのではないだろうか、というのがスコアラーの解析ではあるけれど、一方で、背番号2ケタの選手が多かったこともその一因かと邪推する。ヤング打線はこんなものじゃないはずだ。
次の対戦相手(になるであろう)のリトグリさんのYコーチたちが、中年探偵団として戦況をみつめていた。
ベストプレイヤーはサード横の安打で唯一の打点を挙げた4年Hiro。
数度の満塁の場面でも、大きくはずむ難しいバウンドを落ち着いてさばきアウトカウントを稼いだ3年生のRuiのふたり。



試合後、車で移動した先は横浜の某所公園。
ここが冒頭の写真の「桜」の在処(ありか)である。のんびりと老若男女が楽しそうに花見をしていた。筆者は人が楽しそうな顔をしていると自分も嬉しくなるタイプであり、決して人が楽しそうな顔をしていると妬(ねた)ましく思うタイプではないので、幸運にも忌まわしい試合結果を片時でも忘れることが出来た。

春うらら。当然気分は高揚するも、公私共に問題を抱えちょっぴりナーバスになっているのは、桜の放つ独特の妖気のせいか....。

2012年4月4日水曜日

記録者Tの献身


※「晴耕雨読」から転載。
「爆弾低気圧」とか「ゲリラ豪雨」とかっていうネーミング、気象庁の気象現象ネーミング命名班の係官は、きっと元自衛隊員だったに違いない。穏やかならぬ命名ではあるけれど、半面納得しちゃうような今日の全国的絨毯爆撃ではあった。


そんなコトバの妙で思い出した。(以前書いたかもしれないけれど、調べるのが億劫なのでダブることを承知で書いちゃう)
野球でいうところの「遊撃手」本場米国ではショートストッパーという。
投手・捕手・1,2,3塁手は決まっていたけれど、野球草創期の頃のショートは、投手の横あたりに陣取っていたらしい。なぜか?打者への投球後、ピッチャーライナーなどが飛んで来ると投手が対応しきれず危ないので、それを守るために配置されたそうだ。「ピッチャーは大事なんだかんな、おまえちょっとあいつの横で守ってろ」てな具合か。ではなぜショートストッパーなのか?勘のいい読者諸兄ならばお分かりと思う。打者に近い位置で「短い距離で止める」わけだ。その後「やっぱり、おまえ邪魔くさいから後ろへ下がってろや」となり、ずんずん後ろへさがり、当然セカンドと距離を置くようになり、現在の位置に納まって晴れて自分の立場を確立したんだそうな。
ショートにはそんな人生の来し方があったせいで、ぷらぷらと内野のあちこちに顔を出す。元来の根無し草というわけか。サードカバーに回り込んだり、4-6-3Wプレーのために二塁へ走ったり、時としてレフトやセンターの守備位置まで背走したり....。定位置に縛られず自由にあちこち放蕩し遊んでいるみたいだから「遊撃手」なんである。
(昔の微かな記憶を頼りに書いているので、真偽のほどは各自自由研究とする。従って異議・疑義・抗議は受け付けないんである)

※今朝(4/4朝)になって過去のブログを検索してみたらショート=遊撃手にまつわる話をやっぱり書いてました。2010年の11月頃の以下の二つの記事です。

転じて遊撃手はそれだけ守備機会、捕球機会、送球機会がダントツに多いわけだ。
つまり球に触る機会が他の選手よりも多いということ。
更に転じて言えば、それだけ失策エラーを献上してしまう確率も大きいわけで。
もっと更に声を大にして言えば、優秀な選手ほど球に追いつきギリギリのプレーを試みる。優秀じゃない選手は最初からあきらめて、グラブを差し出すポーズだけで簡単に安打を許してしまうんである。極論すれば優秀な選手ほどエラーの記録がつき易いわけだ。

エラーしてもその選手(その子)を貶めることは言わず、「ナイスファイト!」と言ってあげられる眼を我々少年野球コーチは持たねばならないと思う。正面ゴロのトンネルは論外だけれど....。

「今のはエラーかヒットか?」という判断はスコアラーに一任されている。
迷うプレーはいくらでもある。「エラーにしようか、相手打者のヒットにしようか....」そんなギリギリの場面のプレーで筆者の判断基準は?

普段のその子の、練習に対する姿勢や目の色を思い出し判断しているんである。

「ヒットかエラーか?」三遊間を抜ける打球などがその代表格だ。
打球のスピードとコース、守備の選手の動きを勘案するのだけれど、難しい時もある。
エラーにせずに打者のヒットに付けてしまうのは簡単だけれど、そうするとチームメイトであるピッチャーに被安打がついてしまう。
難しいのである。
でも....だから面白い。

2012年4月1日日曜日

前線と善戦

※「晴耕雨読」から転載。

なでしこ1点目のゴールは「おしゃれ番長」川澄のクリエイティブなパスから生まれた。それにしても素晴らしい判断のファンタジスタ。ファンタを飲む姉妹のことではない、あしからず。女子サッカー大国米国に2戦連続勝利を挙げているなでしこJAPAN。これはもう、JAPAN女子の実力は本物である。
がんばれなでしこ!がんばれ東北!

春うらら、暖かい日差しの中で休日にグランドへ赴くのは気持ちのいいものだ。
反して昨日の春季大会決勝戦、サンダースVSリトルグリーンズ。小雨と強風の中での決戦。Queensコーチ(兼リトグリコーチ)のYamamotoさんにメールし結果を訊いてみた。なんと10:0のコールド負けだったらしい。Yさんのメールには「イチから出直しです」とあった。百戦錬磨の両雄が相まみえる決勝戦でのコールドゲームも珍しい。リトグリさんの奮起を期待したい。準優勝の強豪チームでさえ「イチから出直し」なんである。うちのようなチームに至っては100歩下がってから出直さなきゃだ。

今日はAB練習試合。麻生区の金程少年野球部。子どもも大人もとても感じの良い、いいチームである。子どもは大人の背中を見て育つ。大人がいい雰囲気でいい環境を作れば子どもも自然と倣(なら)うようになるのだろう。
ほぼほぼ実力伯仲の初戦はAチーム。結果は6:5でサヨナラ勝ち。


最近ちょっぴりオトナになったのか(?)6年生のShouya。どうにも覇気がないように見えることがある。それが練習中のプレーにも顔をのぞかせる。1年生から入部して小さな体で頑張ってきた。その彼が今日は大当たり。3の3、三塁打1、打点1。初めての猛打賞、初めての三塁打だろうと思う。
エースTakumiの投球も「巧み」であった。四球は初回の1個のみ。球を低めに集めて力投す。手元のスコアブックでプチ分析。打者22人に対し初球ストライクを投げたのが14、ボールが8。これが良かったぞ。
ShouyaとTakumiにベストプレイヤーをあげよう。

(※それにしてもアメリカのFWモーガン嬢、超美人なんである)

閑話休題.....。
2試合目はB。スコアは9:4でこれまた勝利!


去年もそうだったけれどAよりもBのほうが活気があって楽しい野球をやってくれる。相手チームもそうだった。日頃ヘナチョコな子が試合で凡フライを捕っただけで親たちギャラリーが大騒ぎするのは少年野球の常であるけれど、それにしてもお互い活き活きとしたナイスゲームであったぞ。
ベストプレイヤーは、4番に抜擢され二塁打を放ったTakuto。
2年生なのに2安打でサードの安定した守備を見せたRui。
そして一塁手でセカンドフライを積極的な守備で捕りにいき、打っては三遊間を真っ二つ、1点タイムリーのHiro。この3人にあげよう。
惜しいのは野球がまだあまり知らないのに、よく守り抜いたToyoda。
1年生なのに上級生よりも声が出て、毎回思い切りのいいスイングのYuuta。
次回も頑張ろう。

(※それにしてもなでしこJAPAN、惜しいドローであった。何度も好機を作りながら決定打が枠の外。でもロンドン五輪に向けて価値ある引き分けだ。)

来週あたりにはサクラが見頃かな?
サクラ前線北上中だけに、チームも善戦した一日であった。

雨とスコアブック

※「晴耕雨読」より転載。

毎年参加している関団連大会シリーズの開幕。藤沢方面への遠征が多いのが玉にきずなんであるけれど、区内のトーナメント試合では早々に敗退を喫するチームには、年間通じて子どもらにより多くの試合経験をしてもらうには良い機会であるに違いない。

朝Macを起ち上げメールチェック。外はビミョーな雨模様。二日前の天気予報では今日は終日傘マーク。一日前の予報は曇り。今朝はといえば午後からガッツリ晴れとのこと。少年野球を15,6年もやっていると、天気予報を妄信すると痛い目にあうのは経験済みなんである。「明日は雨だから今晩遅くまで飲んでもOK、どーせ中止だろうて....」これで何度失敗したことか。
昨晩からずっと雨、今も小雨。どうにも午後から晴れる兆候はないのだけれど....と思っていたら監督からの一斉メール。「午後の試合は決行します」

雨空を見て家を出る時ふと思いついて、半ば衝動的にA3サイズのクリアファイルを持って出た。これがのちに松下幸之助的電球のパッと閃くアイディアだったことの照明、じゃない、証明になるんである。
目指すは一路藤沢方面。会社のでかいワンボックスを操るのはOhshiroさん。高速を爆走し1時間で到着。藤沢天神小学校スタジアムである。まだ天気ははっきりしない。降るのか晴れるのか。その優柔不断さと言ったら、初めて女の子にコクられた男子中学生のモジモジ感に似ていなくもない。

試合は初回に一挙4失点。2回は三者凡退に抑えたけれど、この頃からポツポツ雨が降り始めた。これだから天気予報はアテにならんちゅうに。
ところで、スコアラーで雨の試合を経験した方でないと理解できないかもしれないが、スコアブックに小雨が降り掛かると、シャーペンで記入しようにもどうにも書けないのである。また傘をさしても風向きでどうしても濡れるのだ。水に濡れた紙に鉛筆でモノが書けない状態を想像していただきたい。無理に力を入れて書こうとすると紙面が破れそうになる。つるつるしてシャーペンの芯が滑る。切れない包丁で白髪ネギを作ろうとするような感覚。
ここで発作的に持ってきたあのA3クリアファイルが大活躍なんである。
クリアファイルの中にスコアブックをずっぽり入れてしまい、ワンプレーごとに中を覗き込み記入するんである。一見面倒なようだけれど切れない包丁よりは数万倍素敵な空間がそこにはあるのだった。冷たい深海に潜った潜水艦の中で日光浴をするような気分なのだ。未だかつてやったことはないけれど(^^)
これをご覧のスコアラーの方はA3クリアファイルは雨の日の常備品である。お試しあれ。

後ろから誰かに傘をさしてもらいつつスコアをつけたことも何度もあったけれど、アレはその人がかなり濡れてしまうので申し訳ないのだ。
雨中、何も言わないで黙々と付けていたら、Inoue母マネが傘を持ってきてくれた。その気遣いはさすがである。
3回からはかなり降ってきた。この回終われば主審の判断で中止だろうと思っていたら、案の定、宍戸錠、あしたのジョー、5:1のまま命拾いのノーゲームとなった。後日再試合である。
クモの子を散らすように車に分乗し退散。しかして、ほどなく高速に乗るころにはガツンと太陽が顔を見せる。天気予報は当たっていたのか、ハズレだったのかよく分らない一日。本拠地有馬小学校スタジアムに帰れば、水たまりに反射する春の日射しが眩しかった。

理不尽と自省の念

※「晴耕雨読」から転載。

外へ出ると体重が2,3キロ軽くなったような春うらら。舗道を歩くシューズに羽根が生えたような。今日がどんだけ気持ちよい「春」だったかを象徴する一枚の写真を携帯にもらった。
ネット裏の本部席で気持ちよくうたた寝をする宮前連盟会長Sohmaさん。しかも花粉症で鼻にティッシュをつっこんだまんまである。写真掲載に当たっては副会長Kさんの全面全力の許可をもらっているので、安心して載せちゃうんである。(俺、知らんからね、Kさん。責任取ってね)

さて春季大会。ちょっとした事情があり慌てふためき第一公園ドームへ急行す。揺れる車の中でメンバー表を記入し、なんとかジャンケンの時間に間に合いセーフ。
折りしも3試合目の松風スラッガーズと鷺沼ヤングホークスの熱戦が繰り広げられていた。訊けば大接戦の好ゲーム。7回を終了し、1:1の同点。特別ルールに突入なんである。嫌な記憶が蘇る。スコアラーにとってこれほどヤバイ状況はないんである。無死満塁からのスタートで、スコアブックにキチンと記入する間もなく8回から試合開始なんだから。でもこれをサクサク事も無げに書いていけたら逆にスコアラー冥利につきるというもの。
去年うちのYanagisawa代表も絶賛していた松風の愛称ポークビッツこと、エースのHigoちゃん。強豪ヤング相手に堂々たるピッチング。特別ルールに入っても物怖じせず、むしろキャッチャーからの返球をマウンドを降りて歩み寄り受けに行くほどの闘志満々。野球小僧を絵に描いたような子なんである。(昨年もブログに書いた)
ポークビッツから立派なフランクフルトへ成長していたんである。来年あたりは魚肉ソーセージになって、.....おっと、ヘンな意味ではありませぬ(^^)

延長9回までの接戦。松風も応援したいし、ヤングにも勝ってほしいし。9回に均衡が破れ松風が5点奪取。その裏ヤングも2点まで肉薄したが及ばず。ベンチ入れ替えの時にすれ違ったヤングの子が涙を流していたのが印象的であった。

一転、翻(ひるがえ)りフレンズの試合。
対するは向丘サンダース。やっぱり強豪である。力と技術と精神力の差は歴然。試合前はたとえ負けても、せめてひと泡吹かせる場面を作れる野球が出来れば上出来だと思っていた。
泡を吹いて卒倒しそうになったのは、筆者を含めベンチのほうであった。
ノーヒットノーラン・無四死球の完全試合達成される。更に無失策のおまけ付き。完敗・脱帽・お手上げ状態であった。
「うちは試合経験のない小さい子が多くて...」という言い訳が通じるのは今のうちだけ。そんなチームは他にもあるのだから。小さいチームでもそれなりに強くなれるはず。我々コーチングスタッフの責任でもある。

ところでここからブログタイトルの話に.....。
試合前ベンチに入るフレンズスタッフ。29番InoueコーチがK副会長に呼び止められた。
「Iさん、ダメだよ、ベンチ入りコーチ(30,29,28)のシューズは選手と同じ色のものを履かなきゃ」
大会規約にあるんである。
よりによってIさんのシューズは買ったばかりのピッカピカのカッチョいいエナメル系白いヤツ。
ベンチに座ってからIコーチは落ち込んで反省しきり。隣りで聞いていて気の毒になるくらいなんである。曰く、
「参った。知らなかったでは済まない。ものすごく恥ずかしい」
「コーチの俺がこんなことやってちゃあ、子どもたちに教える資格ないな」
「フレンズの伝統に泥を塗っちまった」
何もそこまで落ち込むことはなかろうと、肩をたたきガハハのワハハと元気づけたのであるが、本人はニコリともせず至って真剣。「真剣」と書いて「マジ」と読む。「本当?」と書いても「マジ?」と読む。
....日本語の不思議さよ。(司馬遼太郎的作風のパクリでした)

今日深夜に別件でIさんから電話をもらい、この話にも及んだ。他にも今日一日いろんなことがあってとても勉強になったと。
私はこのIコーチの姿勢に逆に拍手を送りたい。

大人は他人より自分を上に見せたいがために、時に虚勢を張るイキモノである。特に女より圧倒的に男。更に言えばバカな男。
見栄っ張りのコドモな大人は、下手すれば不満たらたら逆ギレしかねない。「そんなの規約のほうがが悪い。俺のどこが間違っているんじゃあ!」みたいな。
しかし、それを謙虚に受け止め、自分を戒め、勉強になったと言ったInoueさんは偉い。
確かに理不尽な決まり事って世の中多いけれどもね。
理不尽に対してはガンガンもの申し、反して潔く自省すべき時も心得る。
これが本当のオトナではないだろうか。

2014年有馬神明社初詣

2014年有馬神明社初詣
2014/01/05

2010年7月11日30周年記念式典にて